2012年10月26日金曜日

女子美祭、始まりました !!

こんにちは。空の青さがきれいで、空気が澄んでいて山がよく見えるとってもいい天気です。

今日から、女子美祭が始まりました!

芸術表象専攻では、各学年による展示がおこなわれています。


■1年生:「高橋由一の鮭を探せ!!」12号館1階1214教室

教科書で一度は見たことのある鮭の絵。現在、1年生は授業で明治の画家、高橋由一による《鮭》について学んでいます。そういうことも踏まえ、1年生たちは高橋由一が描いたとされる東京芸術大学所蔵の作品をはじめとした、いくつかの鮭を展示しました。そのなかで、東京芸術大学所蔵品・笠間日動美術館所蔵品・山形美術館寄託品の3作品を探すという展示をおこないました。

▲こんな感じで鮭が並んでいます

実はいくつかあるなかで、ひとつだけ本物の鮭が展示されています。



■2年生:1号館装飾 1号館階段
    授業内作品・個人制作 5号館1階513教室

2年生になると、1号館の吹き抜けになっている階段の装飾を担当します。今年はメルヘンぽく、ストーリーのあるものにしました。

▲1階階段には、かわいい羊がむかえてくれます。 

▲1〜2階付近の窓はこんな感じです。逆行で色がわかりませんが、カラフルに作られています。

▲外から見るとこんな感じです。


もうひとつは、授業でおこなったインスタレーションと個人制作です。

▲みんなの作品を持ち寄って。N助手が見てます。

このインスタレーションは「アイドル」について表象しているそうです。「芸術表象基礎演習Ⅱ」の授業内でおこなったものを、再展示しました。
同じ部屋には、個人の作品も展示してあります。


▲教室手前の小部屋にも展示してあります。



■3年生:ゼミ展示 1号館5階155教室
    有志展示 10号館3階1035A教室

3年生は、ブログでも掲載しました丸橋ゼミで制作した「机」を使った展示をおこなっています。



5人各々が、自分で作った「机」を用いてインスタレーションをおこなっています。

もうひとつは、有志3人と大学院生による「walk talk & radio cafe」。3つの企画が展示されています。

▲なかには、大きなパラソルがあります。

「20㎞向こうに:Aufklärung von kinder」は、渋谷109から半径20㎞の円周上を、数十回にわけて歩いて行く企画です。展示では、歩いた記録映像を公開しています。
芸術表象専攻3年生の3人による「AFラジオ」。「アート」について気軽に話す試みとして、ラジオというメディア媒体を用いて実験しています。展示スペースでは、誰でもラジオ収録できます。
大学院生が主催している「Review cafe」は、展覧会についての感想や情報をお茶を飲みながら気軽に交換し合う、そんなカフェです。

女子美祭は、今日から3日間おこなわれます。詳しく知りたい方は、ぜひ見に来てください。

明日から研究室では、12号館でカフェをします。お菓子とちょっとした飲み物をご用意してます。それと、アート人生相談とN助手によるアート占いも開催します。同時に高校生講座もおこなわれる予定です。


女子美祭2012

相模原キャンパス
[開催時間]10:00~18:00(展示は17:00まで)

交通機関等の詳細はサイトでご確認ください。

女子美術大学
http://www.joshibi.ac.jp/news/1032

女子美祭 (相模原キャンパス版)サイト
http://joshibisai12.girly.jp/top.html


それでは、お待ちしております。



2012年10月25日木曜日

芸術表象論特講#11

こんにちは。朝と夜が肌寒く感じるようになりました。それでも、まだ半袖を着ている今日この頃です。

10月17日におこなわれました「芸術表論特講」11回目のレクチャーについて、少しご報告したいと思います。

今回のゲストは、アーティストの三田村光土里氏でした。





三田村氏が作家活動をはじめたのは30歳頃。一般の短期大学を卒業した後、ファッションデザインを勉強し、趣味で写真を撮っていたそうです。その後、アーティストの人たちと接するなど、現代アートと向き合うようになり、好きなことをしようと思って制作をするようになったそうです。

作品は「人が足を踏み入れられるドラマ」をテーマに、鑑賞者がそのドラマを追体験できるような仕掛けを作るようにしているとのこと。
制作には時間をかけ、最低でも半年〜1年以上かけるそうです。アイデアがひらめいて、あれよあれよと作る・・・ということはしないで、その衝動を抑えながら、じっくり時間をかけるようです。

作品について、丁寧な解説をしていただきながら、三田村氏の活動について見て行きました。

それと、三田村氏の作品制作には、音楽がかなり重要になっているようでもありました。


三田村氏は、池田晶紀氏とアートユニットとしても活動しています。その名も「池田みどり」。この夏、NADiff Galleryにて「I Love You, I Hate You.―すきよ、きらいよ―」展が、池田みどりとして開催されました。この作品についての解説や、きっかけとなった映像も見せてもらいました。三田村氏による作品のストーリー解説が、大変面白かったです。


今後の活躍が楽しみになりました。


そんな三田村氏は、近々展覧会に参加されるそうです。

「虹の彼方 こことどこかをつなぐ、アーティストたちとの遊飛行」
会場:府中市美術館
会期:2012年11月23日(金・祝日)– 2013年2月24日(日)
*詳細は府中市美術館ホームページでご確認ください
http://www.city.fuchu.tokyo.jp/art/index.html



ちなみに、今回のポスターはこんな感じでした。


「I Love You, I Hate You.―すきよ、きらいよ―」展のDMから


それでは。






2012年10月18日木曜日

授業紹介:丸橋ゼミの机作り

こんにちは。今回は、3年生の授業を紹介したいと思います。

芸術表象専攻では、3年生になると「芸術表象IDゼミ」を履修します。

この授業は、専任教員の2人以外の先生たちが開講するゼミに所属し、研究や表現を探求していきます。担当教員は6名おり、学生は1人2つのゼミに在籍します。

今回は、丸橋伴晃先生のゼミの様子を、少しお届けします。



丸橋ゼミは、後期からスタートしました。

このゼミでは、まず、1人ひとつの机を制作します。


▲説明をする丸橋先生と学生たち

▲みんなで協力し合って作業に取り組みます

▲最後の仕上げのため、外で作業

▲集中してます

▲完成しました!!(教室の中に運び込みました)

▲ちょっと移動させてみたり・・・

▲各々動いて、記念撮影のポーズを考え中


机は、10月11日に完成しました。制作から完成まで約4週間です。

これからこの机は、作品へと変わっていく予定です。

また、授業について紹介したいと思います。


それでは。


2012年10月9日火曜日

芸術表象論特講#9

こんにちは。日が短くなって、気がつくとあっというまに外が暗いので、夜が長くなってきました。

9月19日におこなわれました「芸術表象論特講」9回目のレクチャーについて、少しご報告したいと思います。

今回のゲストは、森美術館学芸員の近藤健一氏でした。





現在、森美術館では「アラブ・エクスプレス展:アラブ美術の今を知る」が開催されています。近藤氏は、この展覧会を館長の南條史生氏と共にキュレーションされました。

レクチャーでは、「アラブ」とは何か?ということを中心に、展覧会が出来るまでの課程や、展示作品についてお話してくださいました。

「アラブ」について聞かれると、意外と知らないことが多いのではないでしょうか。ひとつの定義として、「アラブ」とはアラブ人がいてアラビア語を話す人が住んでいる地域のことをいうらしいです。そもそも、「アラブ」という国は存在しないのですが、地域の分け方もかなり曖昧な部分があるようで・・・。聞けば聞くほど、私たちが、あまりにも勝手なイメージを抱きすぎていることに気づかされました。

しかし、「アラブ」に対するイメージが偏りがちであるため、展覧会で作品を見てもピンとこないのではないだろうか・・・。近藤氏は、日本でいうともしくはアジアでいうと何だろうと置き換えて見ると、ぐっと自分に近づいて見ることができるとおっしゃってました。

まだ見に行っていない方は、ぜひご覧になってみてください。一度見た方も、もう一度行くと、何か新しい発見があるかもしれません。「アラブ」世界の多様性を見ることが出来る展覧会だそうです。


「アラブ・エクスプレス展:アラブ美術の今を知る」
会場:森美術館(六本木ヒルズ森タワー53階)
会期:2012年6月16日(土)–  10月28日(日)
時間:10:00  –  22:00(火曜のみ17:00)
*詳細は、森美術館ホームページで確認してください
http://www.mori.art.museum/contents/arab_express/index.html

それでは。

*今回のレクチャーは、gsgp女子美アートセンター準備室の協力で開催されました。