2012年11月6日火曜日

芸術表象論特講#12

こんにちは。 急にぐんと寒くなったので、研究室ではヒーターを倉庫から引っぱり出してきました。

10月31日におこなわれました、「芸術表象論特講」12回目のレクチャーについて、少しご報告したいと思います。

今回のゲストは、国立国際美術館館長の山梨俊夫氏でした。




山梨氏は以前、神奈川県立近代美術館の館長をされていました。2つの美術館の館長を歴任された立場から、「美術館で何が行われているか」、「運営の形」、「美術館に最近求められていること」、「美術領域での変化」、「問題点」という5つのトピックスに分けてお話ししてくださいました。

国立国際美術館は、1970年の日本万国博覧会のときに作られた万国美術館を活用して始まった美術館です。当時は立地の悪さからか、あまり人が来なかったそうですが、その後、2004年に現在の建物(中之島)へ移転したとのことです。出入口は地上にありますが、展示室は地下にあるというユニークな構造をしています。


それと、普通は聞くことの出来ないような“お金”にまつわる話もしてくださいました。営利を求めることは出来ないけれど、慈善事業ではないのでお金はかかる・・・。難しいところです。


▲北澤先生の質問に答える山梨氏


学芸員や美術館関係の仕事に就きたい学生には、かなり現実的な話かもしれませんが、大変貴重なお話で、勉強になったと思います。

国立国際美術館は大阪にありますので、ここからはちょっと遠いかもしれませんが、ちょうど、エル・グレコ展が開催されていますので、行ったことない方はぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。


それでは。

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