2013年5月23日木曜日

新入生歓迎会!

こんにちは。暑いけど、風が気持ちいいです。

先日、芸術表象専攻では「新入生歓迎会」をおこないました。

主催は、例年通り2年生。買い出しや食材の準備など、前日からおこなっていました。

歓迎会の様子を少し・・・。


 ▲みんなでカンパーイ


▲協力して焼いてます

▲キャベツが多いけど、焼きそばです


写真にはありませんが、2年生が作ったデザートもありました。

学生たちは学年をこえて話をしていました。新入生たちも、最初は緊張していましたが、先輩たちから話しかけられて、じょじょに慣れていたみたいです。

当日は、いろいろとありましたが、立体アート専攻と工芸専攻の方々のおかげで、なんとか開催することができました。ありがとうございました。

芸術表象専攻のみんなは、いろいろと話が出来て、充実した時間を過ごせたのではないかと思います。これからに活かしてもらえればとも思っています。


それでは。

2013年5月21日火曜日

芸術表象論特講#2


こんにちは。夏のように暑い日で、体調面が気になっています。

5月8日におこなわれました2回目のレクチャーについて、少しご報告したいと思います。

今回のゲストは、永田絢子さんでした。



2008年に武蔵野美術大学(以下、武蔵美)の芸術文化学科を卒業し、ギャラリーで働いていましたが、今年の3月から 国際的な文化交流事業を専門に行う機関へ転職されたそうです。

大学3年生の頃に、アートマネージメントをやってみたいと思った永田さん。ギャラリー(TARO NASU)にインターンとして入ります。その後、アルバイト、フルタイムへと昇格し、6年間働きました。

ギャラリーは所属作家のマネージメント業務として作品の売買もおこなうことで利益をあげる、営利優先の場所でもあります。リーマンショックの前後を見て来たことから、ギャラリーやアートフェアという既存の作品売買のシステムではない所でお金を作ることは出来ないのかと考え始めます。そうしたなかで、公的な文化事業機関でのお金の流れを見てみたいということもあり、転職したそうです。


現在、永田さんは、ヨーロッパ、中東、そしてアフリカ地域の文化事業を担当するチームに配属されているそうです。

転職の際に提出した、履歴書・職務経歴書・志望動機を見せてくださいました。


もうひとつ、永田さんの活動として「picniic(ピクニイク)」についてもお話していただきました。

「picniic(ピクニイク)」は、月一回、都内の芝生があるところでピクニックする活動だそうです。学生の頃から、同期と後輩の3人でおこない、今年で6年目に突入するそうです。
誰でも参加でき、参加の際にはおいしいものを持ってくるというのがあるそうです。少なくて3人、多くても10人前後の人数が集まるそうです。

都内で開催するには、こだわりがあるそうです。使用するのは公共の場所です。公共の場所というのにはルールがあり、そのルールは、みんなが使いやすくするためにあるものだけど、逆に縛られてしまって使いにくいものにもなっている。しかし、そこでルールを破るのではなく、その中でどこまで楽しく出来るかということを大事にしているとのことです。

芝生を探してシートを広げているだけで、人が集まる場所が作れる。その場所で集まって楽しんでということが、今はわからないけれど、続けていくことに意味があるんじゃないか、とおっしゃっていました。

最後に永田さんから、気になったらとりあえずインターンでも良いから受けてみる。アートの仕事はポジションもいろいろあり、そういうところに入ると、自分がアートで大切にしたいことが見えてくる。アートと自分の距離が見えてくる。作家志望でも、ギャラリーに入ることで勉強になることもある。というアドバイスをいただきました。

永田さんのお話は、アートの世界で働くことの可能性を広げる内容でした。就職活動をしている学生だけでなく、これから始める学生にも、参考になったと思います。

気になった人は、行動あるのみ・・・・ということですね。

こちらも、チェックしてみてください。



picniic(ピクニイク)


展覧会の企画をされたそうです。こちらも行ってみてください。

佐々瞬 個展「催眠術/話の行方」
会期:2013年5月4日(土・祝) ~5月21(火)
時間:14:00-21:00 (火・水 休み)
会場:HIGURE 17-15 cas
東京都荒川区西日暮里3-7-15
http://hgrnews.exblog.jp/


それでは。 

2013年5月7日火曜日

芸術表象論特講#1

こんにちは。だんだん、暖かくなって・・・たまに暑いなぁと思う日があったりして。そろそろ、連休が近づいて天候が気になるそんな毎日です。

今年度も、「芸術表象論特講」が開講されましたので、ちょっとした報告を書き込もうと思っています。

今年度、4月24日におこなわれました1回目のレクチャーは、blanClassの小林晴夫さんです。



blanClassの前身は、Bゼミと呼ばれる現代美術の学校でした。

Bゼミは、1967年から2004年まで活動し、現在は休講しています。

Bゼミ創設当時は藝大や美大で現代美術を教える体制がまだなく、唯一の現代美術を学ぶ場所で、多くは大学に行く代わりにBゼミを選択した学生だったが、大学や大学院を出た後、もしくは在学中(ダブルスクール状態)、他の仕事をしながらといった現代美術を学びたい人たちのために作られた、現代美術の学習システムでした。また、美大生とかのなかでも、自分の専攻では収まりきらない、もしくは居場所が違うといった学生たちも集まってきていたようです。

小林さんのお父様は、Bゼミの創設者であり、小林さん自身も80年代から学校を手伝い始め、92年頃から本格的に関わるようになりました。2000年、お父様が急逝されると翌年所長へ就任。しかし、徐々に入学者数が減っており、2003年には入学者数が5名ほどになり、経済的に立ち行かなくなりました。お父様との約束で、自分に何かあったら、最低でも3年は続けてほしいということもあり、何とか残っている学生が修了するまでの2004年に休講というかたちをとりました

2005年は記録集をBankARTから出版するための活動となり、2009年に「blanClass」を設立したそうです。

blanClassは入場料を必ず取り(金額はアーティストと一緒に考える)、ちょっとした食べ物も出たりするそうです。

Bゼミの話の後に、これまでの活動から、小林さんのオススメや女子美生・杉田先生のゼミ(旧カリュキュラム「教養ゼミ」)がかつて参加したパフォーマンスなどの映像を見ました。

現在ではそんなに珍しくありませんが、おこなわれているパフォーマンスなどは、Ustreemで配信されています。

2010年に入ってから、ワンナイトでいろんなことをしてみるようになったそうです。同年、現役学生が参加をする「スチューデントナイト」を始めました。女子美の学生も出ているようです。

また、現在は杉田先生が「ナノ・スクール」というのを月一回、金曜日に開催しています。

blanClassではおなじみとされる、眞島竜男さんの作品を紹介してくださいました。眞島さんは夏の衆議院選挙まで毎日踊る《今日の踊り》(YouTubeにて毎日配信中)をしているそうです。探して見てください。

             ▲レクチャーは杉田先生との対談形式でおこなわれました

blanClassについては、サイトにていままでの活動などが見ることが出来ます。これからの予定もわかりますので、興味のある方は参加してみてください。

blanClass Live Art & Archive



それでは。